B型肝炎 初期症状

吐気嘔吐、発熱、全身の倦怠感が

B型肝炎とはB型肝炎ウイルス(HBV)が肝臓に感染することで起こる病気です。

 

感染経路は母子感染や輸血、注射だけでなくオーラルセックスを含む性行為も含まれるので性病にも分類されます。

 

以前は母子感染による感染が多かったのですが、現在では性行為による感染が最も多くなっています。

 

HBVに感染するとHBVは肝臓の中で増殖を開始します。すると、免疫システムがHBVを排除するために肝臓の細胞ごと攻撃するので肝臓が炎症を起こして急性肝炎となります。

 

急性肝炎の主な症状は黄疸や食欲不振、吐気嘔吐、発熱、全身の倦怠感などです。

 

急性肝炎がB型肝炎の初期症状となりますが、症状が現れるのはHBVに感染した人の2〜3割です。また、症状が現れるまでに通常は3週間〜2か月程度、長い時は6か月くらいの潜伏期間があります。

 

急性肝炎になっても通常はしばらくするとHBVは体から排除されますが、排除されない場合は慢性肝炎になることがあります。慢性肝炎が何年も続くと肝臓の状態が悪化して肝硬変や肝不全、肝臓がんなどになることがあります。

 

急性肝炎を発症した人の1〜2%は劇症肝炎になることがあります。劇症肝炎になると肝臓の機能がほとんど停止状態になるため、発症した人の約70%が死に至ります。また、劇症肝炎の治療には肝臓移植が必要になることがあります。